【伊賀市役所=同市四十九町】
三重県伊賀市は9月30日、公用車に搭載されたテレビ視聴が可能なカーナビ35台がNHKの放送受信契約をしておらず、未払い金額が試算で約460万円になることを発表した。
市によると、全国の自治体で同様の事例が発生しているのを受け、全ての公用車400台を調査し、カーナビを装備した50台から未契約になっている車両を確認した。金額が確定次第、支払い手続きを進めるという。
未契約のカーナビ付公用車には市長車や救急車10台、ポンプ車、はしご車が含まれて、消防本部が管理する車両15台は5月までに受信できないようアンテナを撤去するなどした。他にも秘書課管理のテレビ1台も受信料が未払いだった。
市議会への説明後、稲森稔尚市長は「法令に基づいて受信料は支払うべきとの認識だが、公用車のカーナビや避難所設置のテレビまで一律に受信料を徴収することに強い違和感を覚える。県市長会で福祉や教育施設と同じく減免対象になるよう問題提起し、他の市長と議論を深めたい」と述べた。
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