【今年のだんじり巡行で先頭に決まった東町の澤野さん(前列右から2人目)ら各町の祭礼担当者ら=伊賀市上野東町で】
国重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産に登録されている上野天神祭で、だんじり9基が巡行する順番を決める「祭礼事始籤取式(さいれいことはじめくじとりしき)」が9月9日、三重県伊賀市の菅原神社であり、一番くじは3年ぶりに東町の「桐本」が引き当てた。今年の上野天神祭は17日に宵々山、18日に足揃えの儀・宵山、19日に本祭が執り行われる。
式典には鬼やだんじりの「供奉行列」を取り仕切る上野文化美術保存会の関係者やだんじり9町と相生町、紺屋町、三之西町、徳居町で構成する「四鬼会」(鬼行列)の祭礼担当者、自治会の役員ら約40人が出席した。だんじりは鬼行列の最後尾に先頭の一番から順に後に続く。
一番くじを引き当てた上野東町自治会の祭礼部長を務める澤野嘉男さん(60)は「光栄なことで大変うれしい。今年は祭りの前に大阪・関西万博での演奏があり、早くからお囃子の練習もしている。なお一層力を入れて準備をしたい。大勢の人にだんじりの巡行を見てもらえたら」と話した。
だんじり巡行の順番は次の通り。
【一番】東町「桐本」
【二番】魚町「紫鱗」
【三番】向島町「鉄英剣鉾」
【四番】鍛冶町「二東」
【五番】中町「其神山葵鉾」
【六番】小玉町「小蓑山」
【七番】新町「薙刀鉾」
【八番】福居町「三明」
【九番】西町「花冠」
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