【安達署長から感謝状を受け取る髙山さん(右から1人目)と樋口店長(同2人目)=名張市蔵持町芝出で】
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警名張署は8月21日、伊賀市阿保のファミリーマート伊賀青山町店(樋口富美子店長)と店員の髙山那菜さん(37)に署長感謝状を贈った。
同署と髙山さんによると、3日に同市の70代男性が来店し、楽天ギフトカード3000円分を購入。その後、一旦捨てたレシートを取りに戻るなど不自然に2度来店したため、違和感を抱いた高山さんが声を掛けると、男性が「高額当選したとメッセージが届いた。当選金を受け取るためにギフトカードのコードが必要」などと説明した。
詐欺を疑った高山さんは、迷わず110番。通報を受けて警察官が駆け付け、男性は被害に遭わずに済んだ。
この日、同署庁舎で高山さんと樋口店長に感謝状を手渡した安達一人署長は「水際で阻止していただき、本当にありがたい。ちょっとした気付きが今回の未然防止につながった」と称えた。高山さんは「日頃から確認を徹底していることが役に立った。引き続き、気を付けながら業務に励みたい」と話した。
同店は昨年9月にも別の店員がコンサートチケットの提供を装った特殊詐欺被害を防ぎ、同署から感謝状を贈られている。
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