【名張ジュニアの練習で汗を流す北村さん=名張市夏見で】

 昨年の「全日本中学校陸上競技選手権大会」女子200メートルで優勝した三重県名張市立桔梗が丘中3年の北村環奈さん(名張ジュニア所属)が、連覇の偉業に挑む。「走りだけでなく、人として大切なことを学べた1年だった。とにかく陸上を楽しみ、全力を出して結果につなげたい」と固い決意を口にする。

 7月中旬の三重県選手権では、自己ベストでもある県中学生記録に並ぶ24秒70をマークし、シニア世代も含めて2位に入った。その翌週にあった全日本大会の県予選では、出場選手中ただ1人24秒台を記録し、参加標準タイムもクリアした。

 この1年、周囲から目標とされる中で、記録が縮められていない葛藤はありつつ、昨冬以降は毎朝6時から、腕の振り方や足の運び方など、基礎を中心に自主練習を継続してきた。名張ジュニアで指導する徳地和子代表は「チームの皆を引っ張り、後輩の見本となって動いている意識と自覚は素晴らしい」と信頼を寄せる。

 県選手権でシニア世代の選手たちと交流する中で「大事な試合に向けたコンディショニングや調整力の大切さ」を痛感したそう。連覇のかかる今大会は8月17日から沖縄県で開かれる予定で、「昨年(福井県)より移動も長くなるけれど、どんな条件でも勝てるのが本当に強い人。違った条件、違ったコンディションで連覇したい」と思いを語った。

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