「伊賀地域高校活性化推進協議会」(会長=加藤貴也・三重大大学院准教授、委員19人)が8月5日、伊賀市四十九町の県伊賀庁舎であった。今年度最初の会合で、事務局の県教育委員会は昨年度までの協議内容や生徒と保護者対象のアンケート結果から、2028年度にあけぼの学園高校(伊賀市川東)を募集停止し、県立高校5校を4校に再編する案を示した。
同協議会では28年度以降の学級減に対し、5校の再編も含め検討し、今年度中に考えを取りまとめる対応方針を確認していた。今回示された案には、あけぼの学園高の募集停止以外に▼大学進学ニーズに応えるため1学年6学級の普通科高校を1校は維持する▼専門学科や総合学科の系列の学びなどの集約を図る▼多様な生徒が安心して学べる官許のあり方を引き続き協議する、などの項目を盛り込んだ。
また、地域の中学卒業予定者数が28年度の1348人に対し、15年先の40年度には681人に半減し、全日制県立高の1学年あたりの総学級数が10から12学級程度になるとの見込みから、「学びと配置のイメージ」を提示。大学進学のニーズに応える観点と多様な学びの選択肢を提供する観点を重視しながら2校に集約▼通学環境を考慮し、新築や建て替えの検討も含め、旧青山町を除く「伊賀北部」と名張市に青山町を加えた「伊賀南部」に各1校を交通の便がいい場所に配置するとした。
県教委によると、今年度のまとめは12月末までに策定する方針。次回の同推進協は9月から10月に予定している。
- Advertisement -