【手裏剣投げポーズを披露する(左から)稲井さん、北川市長、髙井さん、西出さん=名張市役所で】

 三重県立名張高校ファッション専攻の生徒たちが、名張市の北川裕之市長のためにオリジナルの忍者衣装を制作し、市役所で7月30日、完成した衣装のお披露目があった。新衣装は近く、大阪・関西万博でも披露される。

 衣装はサテン生地の羽織、鉢巻き、帯などのセット。ファッション専攻の3年生16人が役割分担をして約1か月かけて手作りし、丁寧に仕上げた。羽織の緑は名張の豊かな自然、下部の青い波線は赤目四十八滝の水の流れ、紫の帯紐は青蓮寺のブドウを表現している。デザインは髙井咲蘭さん(18)が担当した。

 お披露目には、生徒3人が同席。髙井さんは「自分のデザインがいろんな所で見てもらえるので、うれしい」、西出渚さん(18)は「忍者衣装は作ったことがなかったが、今までの制作経験が生かせた」、稲井京香さん(17)は「(万博で)名張の魅力をみんなに伝えてきてほしい」と期待を込めた。

 北川市長は「想像をはるかに超える素晴らしい出来。万博では忍者になりきってPRしたい」と話した。市によると、衣装の材料費1万5818円は北川市長が自ら負担したという。

 万博会場のポップアップステージ北では8月5日から14日まで、忍者ゆかりの自治体などが参加する「日本忍者フェスティバル」が開かれる。北川市長は5日のオープニングセレモニーで、新衣装を身に着けて登場する。

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