【出場報告する水野さん(右)と訓練の様子=伊賀市で】
水難救助技術を競う訓練種目「基本泳法」で全国消防救助技術大会に出場する三重県伊賀市消防本部の消防士、水野皓太さん(30)が7月29日、地元市役所で稲森稔尚市長に結果を報告した。全国大会は8月30日に兵庫県三木市で開かれる。
7つの訓練種目がある「水上の部」で、基本泳法は頭を水中に水没させない「じゅんか飛び込み」という方法で入水し、水面上に顔を上げたままの状態でクロールと平泳ぎの2種類各25メートルを泳ぎ、タイムと10項目ある審査基準で評価する。同消防本部から「水上の部」に出場するのは水野さんが初めてだった。
24日に鈴鹿市であった東海地区指導会で、基本泳法には水野さんを含む2人が出場した。標準所要時間は40秒で、水野さんは1位だった岩倉市消防本部(愛知県)の職員と0・2秒差の33・1秒で2位になり、全国出場を決めた。
水野さんは名古屋市出身で、大学まで水泳選手として活躍し、インターハイにも出場経験がある。全国大会では「自己ベストを出して上位に入り、伊賀市の消防隊員であることをアピールできたら」と意気込みを話した。
水野さんの泳ぎとターンをビデオで見た稲森市長は「全国大会で大いに活躍することを期待している。これから消防職員を目指す目標になってほしい」と激励した。
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