【赤目・錦生地区であった青空教室】
酷暑が続く中、今年の新米の生育状況は? 全国の食味ランキングで「特A」評価の伊賀米コシヒカリを始めとして、伊賀米の高い品質を確保し収穫量を上げるポイントは?
JAいがふるさと(本店・三重県伊賀市平野西町)では、水稲の穂が出る1か月前の7月初旬を稲作りで重要な時期と位置付け、管内107か所で現地研修会(青空教室)を開催しており、多くの農家が受講している。
7月初旬に名張管内の赤目・錦生地区で開かれた青空教室には、約20人が参加。稲の生育状況を観察しながら、営農指導員の南部営農経済センターの森田周平係長(36)から説明を聞いた。
説明のポイントは、高温障害により、もみの中の実が十分に育たない「白未熟粒」の発生を抑制するために適切な時期に穂肥を施す、稲の穂の汁を吸って「斑点米」を発生させるカメムシを防除して米の品質を保持する、カメムシの発生源となるあぜに生えた雑草の草刈りを適切な時期に実施する、田んぼの水温を下げて、稲にストレスを与えないような水管理を徹底する、などだ。
森田さんは「米に対する世間の関心が高まり、今年の新米への期待も非常に高く感じる。日本穀物検定協会より3年連続10回目の特A評価を頂いた伊賀米コシヒカリは、銘柄米として多方面から高い支持を頂いており、生産現場の米作りにかける意欲も例年以上に高い。猛暑の中でも品質の良い米を多く収穫して経営に寄与することで、農家の皆さまに喜んでいただきたい。また、多くの方に高品質な伊賀米を食べていただきたい」と話している。
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