【三重上野道院で稽古に励む森口さん=伊賀市四十九町で】

 7月23日から中国地方などで開かれる全国高校総合体育大会(インターハイ)「開け未来の扉 中国総体2025」に出場する、三重県伊賀地域ゆかりの選手たちに大舞台への意気込みを聞いた。

【少林寺拳法】7月23日から、広島県福山市・エフピコアリーンふくやま

 「見ている人が相手をイメージできるような演武ができたら」。少林寺拳法では、伊賀市在住で私立高田高(津市)2年の森口心楓さん(17)が女子単独演武で初出場する。

 小学校入学前から金剛禅総本山少林寺三重上野道院(同市四十九町)などで稽古に励み、霊峰中3年時には「全国中学生少林寺拳法大会」に同じ単独演武で出場。昨年は県のインターハイ派遣選考会で惜しくも3位だったが、今年は「自己最高得点」で1位を勝ち取り、全国に駒を進めた。

 動と静のめりはりを大切にし、スピード感ある演武を心掛ける。毎週土曜に通う同院にはさまざまな年代の拳士が集まり、悩みごとも相談できる環境がありがたいという。

 3月に出場予定だった全国高校選抜大会を体調不良で欠場した悔しさも胸に秘め、「演武にもっと迫力を出し、今まで教えてくれた人たちのためにも決勝に残りたい」と意気込みを語った。

 三重上野道院の南出哲男道院長(64)は、森口さんについて「流されない芯の強さを持っている。学業も忙しくなる中で、有効に時間を使って続けているのはすごい」と評価し、「初めての舞台で自分らしい演武を見せてきてほしい」とエールを贈っていた。

【インターハイ②】ソフトテニス 腕磨く3年生ペア 近大高専(https://www.iga-younet.co.jp/2025/07/18/104692/)

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