【昨年の甌穴まつりではしごを下りて甌穴に入る参加者=伊賀市高尾で(千方伝承会提供)】

 1年に1回だけ、川底を石が削ってできた深さ約4メートル、直径約1・5メートルのくぼみ「逆柳の甌穴(おうけつ)」(三重県指定天然記念物)の内部に入って観察できる催し「高尾逆柳の甌穴まつり」が、7月21日に伊賀市高尾で開かれる。雨天中止。

 川底のくぼみに入った石が水流で回転し、岩盤を削ってできたと伝わる甌穴は、普段は土砂や枯れ葉で埋まっているが、前日にボランティアらの協力を得てかき出し、当日ははしごを使って中に下りることができる。地元有志の団体「千方伝承会」(西村隆三会長)が開いている恒例の催しで、今年で15回目となる。

イベント後に水がたまった状態の甌穴(千方伝承会提供)

 当日は午前8時30分に高尾の床並集議所前へ集合し、徒歩で床並川沿いを約20分歩いて甌穴へ向かう。会場では他に、忍者の発祥とも伝わる地元ゆかりの豪族・藤原千方(千方将軍)や四鬼に扮したスタッフとの記念撮影、よし笛演奏、厄除け石の投げ込み、川遊び、魚つかみなどができる。午後1時ごろ終了予定で、参加には1家族500円の環境保全協力費が必要。

 問い合わせは高尾地区市民センター(0595・55・2700、平日)へ。

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