【名張青峰‐神村伊賀 8回裏神村伊賀二死2塁、鴻池選手の中安打で2塁から池内選手が生還=伊勢市楠部町のダイムスタジアム伊勢で】

 第107回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)の2回戦6試合が7月13日、伊勢市のダイムスタジアム伊勢など3会場であり、伊賀地区からは神村伊賀と近大高専が16強入りを決めた。

 〈名張青峰‐神村伊賀〉今大会初の伊賀地区勢同士の対戦。初回、名張青峰が4番・為井友樹選手(3年)の適時打で先制すると、対する神村伊賀は2回、池内吏選手(1年)の二塁打などで逆転。6回に神村伊賀が池内選手の二塁打で1点を追加すれば、名張青峰も7回、松田竜空捕手(3年)の適時打で1点差に。8回、神村伊賀は池内選手のこの日3本目の二塁打から鴻池悠斗選手(2年)が中前に運び、貴重な追加点。名張青峰は4投手の継投で要所を締めるも、神村伊賀は主将・西川篤夢投手(3年)が10奪三振で完投し、接戦をものにした。

 神村伊賀の西川投手は「投球は後半になるにつれて抑えられるようになり、攻撃では下級生たちに助けられた。昨年に続いて16強に入れたので、この壁を越えて、支えてくれる人たちに感謝を伝え、恩返しをしたい」、4投手の球を受けた名張青峰の松田捕手は「これまで一緒にやってきた4人と最後まで一緒にやれて良かったし、楽しかった。(7回の適時打は)皆の声に応えたいと思って打席に立った」と、それぞれに試合を振り返った。

 〈上野‐津工〉初回、上野は4番・横川朋信選手(2年)の二塁打で1点を先制するも、裏にすぐさま同点とされ、2回に1点、3回にも四球やエラーが絡んで3点を奪われる。4点を追う5回、下位でチャンスを作った上野は、前川斗輝選手(2年)、森地泰河選手(3年)、一見康平選手(2年)の1・2・3番が連続適時打で一挙同点に。その裏に失策絡みで1点を勝ち越されるが、先発・川端陸斗投手(2年)が12安打を浴びながら粘りの投球を続ける。しかし7、8回は得点圏に走者を進めるも決定打が出ず、あと1点及ばなかった。

津東‐近大高専 7回裏、試合を決める右安打を放った野村投手(右奥)を迎える近大高専の選手たち=津市本町の津市営球場で

 〈津東‐近大高専〉近大高専は初回、先発・野村哲平投手(3年)が先頭から連続四球と安打で無死満塁のピンチを背負うも、スクイズを外すなど無失点で切り抜ける。その裏、一死満塁から内野ゴロエラーの間に2点を先制し、1点を返された2回も主将・河口慶次郎選手(3年)の二塁打などで2点を加える。中盤は相手の小刻みな投手交代に決定打が出ず、6回には長打で2点差に迫られるが、その裏に先頭から6者連続安打などで一挙5点を奪い、試合を決めた。

 試合後、近大高専の河口選手は「中盤は点が取れなかったが、焦ると守備の乱れにもつながるので、後半が勝負と意識し、相手に合わせずに行こうと声を掛けた。6回は皆コンパクトに打撃ができていた」と振り返った。

 神村伊賀と近大高専は、8強入りをかけ、19日の3回戦に臨む。

〈3回戦〉7月19日
午前9時 津田学園‐近大高専 津市営球場
午後3時30分 神村伊賀‐海星 津市営球場

※試合結果詳細は伊賀・名張の高校野球応援ブログに掲載(速報ではありません)

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