【練習に集まった「ストリングス7」のメンバー=名張市で】

 三重県立上野高校(伊賀市上野丸之内)23期生の音楽仲間だった70代の男女数名が、2年前に開かれた同窓会を機に意気投合し、月に2回の演奏活動を楽しんでいる。フォークやハワイアン、ボサノバなどを演奏するバンド 「ストリングス7」として「あと10年は健康で音楽を続けたい」と意気込む。

 基本メンバーは、名張市出身でリーダーの川本喜弘さん(71)=奈良県広陵町=ら男性5人、女性2人で、ボーカル、ギター、キーボード、ベース、パーカッションという構成。各練習日に来られる人が自由に集まる形でその都度人数は異なる。メンバーの現在の居住地は愛知、大阪、奈良など県外が大半だ。

 練習場所は、名張市内にある川本さんの実家で、集まり始めて約1年が経ったころリフォームに取り掛かり、間取りを広げ、防音設備を施して演奏しやすい環境を整えたという。

 レパートリーは1960、70年代に活躍したフォークグループ「赤い鳥」「五つの赤い風船」の曲や、高校時代に演奏していた「真珠貝の歌」などのハワイアンソング、「イパネマの娘」やジャズの「オールオブミー」など幅広い。

 メンバーたちは「続けているうちに、うまくなりたいという気持ちになり、それぞれが目標を持って練習している。集まった時に成果を出し合うと次の目標が湧いてくる」と話し、川本さんは「目標があってこそ長続きして上達し、やりがいや生きがいにつながる」と笑顔で語った。

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