【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
三重県警名張署は6月30日、名張市内の30代女性が、警察官をかたる人物からの電話をきっかけに100万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署で特殊詐欺事件として調べている。
同署によると、6月28日、女性のスマートフォンに京都府警の警察官を名乗る男の声で電話があり、「マネーロンダリング事件を捜査していたところ、あなた名義のキャッシュカードが見つかった。あなたもマネーロンダリングのグループとして捜査している」と伝えられたという。
その直後、「京都府伏見警察署のマエカワミノル」を名乗る別の男から、LINEのビデオ通話で警察手帳や逮捕状のようなものを見せられ、「無実を証明するため資金調査が必要」などと言われた女性は、指示されるままに、店舗に設置されたATMから、指定された個人名の口座に100万円を振り込んだという。
翌日、同じ相手から再び振り込みを依頼する連絡を受けた女性は不審に思い、同署へ相談。女性は最初の電話を受けた際、家族や第三者に相談しないよう口止めされていた。「マエカワミノル」を名乗る人物は、40代後半くらいの男で、警察官の制服のような服装だったという。
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