三重県伊賀市議会(定数22)は26日、6月定例月会議に提出された旧上野ふれあいプラザ(同市上野丸之内)の売買契約解除により、民間業者から買い戻す費用や納付された違約金を基金に積み立てる経費などを盛り込んだ一般会計補正予算を再議の末に可決した。
補正予算の審議では、買い戻し費用721万円を削除する一部修正案が提出され、代表で北森徹市議が「現段階で具体的な利活用計画が未定のまま、市民の大切な財源を投じることは、慎重な行政運営の観点からも問題であると考えるため、買い戻しの予算計上は時期尚早である」と説明した。採決は賛成多数で可決だった。
稲森稔尚市長は修正議案の議決に異議を申し出て、出席議員の3分の2以上に当たる15人の賛成が必要になる再議を要求。再び採決した結果は賛成14、反対8で、最終的に原案通り可決された。20日にあった予算常任委員会の審議で、補正予算は「原案通り可決すべきもの」と全会一致の賛成だった。
一部修正案と再議の賛否は次の通り。敬称略。
【賛成】赤堀久実(議長のため、再議のみ参加)、市川岳人、内原篤、北森徹、北山太加視、陶山美佐、寺村京子、中岡久徳、西口和成、福岡正康、福村教親、桃井弘子、山口康子、山下典子
【反対】浅川友和、上田宗久、大石亮子、西田方計、百上真奈、森川徹、森中秀哲、宮崎栄樹
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