【完成したCD集を名張市教育委員会の西山嘉一教育長(右)に贈呈した菅生代表=名張市で】
戦後に閉校した三重県伊賀地域の県立高校6校の校歌を再現し録音したCDと、作詞・作曲者のプロフィールや校歌誕生のエピソード、伴奏譜を収録した冊子のセットを、伊賀市の市民団体「伊賀・赤まんまの会」がこのほど作成した。
同団体には、音楽教員として伊賀地域で多くの芸術家を育てた故・前川圓さんを慕う人らが集まり、菅生和光代表(82)を中心に、昔なじみのある校歌について調査研究を進めている。伊賀市内で既に閉校した小中学校の校歌は2022年以降、CD化と演奏会での披露を終え、24年度の事業として高校編に取り組んできた。
伴奏譜を一部復刻
今回再現したのは、伊賀白鳳(伊賀市緑ケ丘西町)の前身「上野工業」「上野商業」「上野農業」と、上野工業・上野商業の前身「上野商工」、名張青峰(名張市百合が丘東6)の前身「名張桔梗丘」「名張西」の6校。現存校に保管されている冊子や音楽教員らの資料などを基に、一部は伴奏譜を復刻するなどし、声楽家や演奏家の会員が音源の収録に協力したという。
CD集は100部作成し、税込み2000円。一部は伊賀市の岡森書店白鳳店(平野東町)、サワノ楽器店(上野東町)で販売している。同団体が伊賀市内で戦後閉校した小中学校の校歌を収録したCD集第1、2弾は既に完売した。
菅生代表は「戦後閉校した地域の学校の校歌を後世に伝えようと活動してきた。資料として保管するにとどまらず、同窓会や行事などで活用してもらえたら」と語った。
問い合わせは菅生代表(090・3930・5568)まで。
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