【ゴール寄贈後に行われたサッカークリニックでシュートを披露する町野選手=伊賀市小田町で】

日本代表 独1部で11得点

 サッカーのW杯アジア最終予選に日本代表として出場した、三重県伊賀市出身で独1部ホルシュタイン・キールのFW町野修斗選手(25)が6月中旬に帰郷した。5月に終了した2024‐25シーズンを振り返り、「チームは残念ながら来季2部降格となり、責任も感じているが、リーグ1部で1年目に2桁得点を挙げられたことは自信になった」と語った。

 町野選手は履正社高からJ1横浜F・マリノスに入団し、北九州、湘南を経て23年夏にキールへ移籍。1年目はチーム初の1部昇格に貢献し、昨季は32試合に出場してチームトップの11得点を挙げるも、18チーム中17位で2部への自動降格が決まった。6月10日にあったW杯予選のインドネシア戦に先発出場し、チーム5点目となるゴールを決めている。

 町野選手は6月18日、スペイン4部クラブでプレーする元日本代表で、昨年から全国の小学校などに練習用ゴールを贈るプロジェクトを進めているDF丹羽大輝選手(39)とともに伊賀市役所を訪れ、職員らから出迎えを受けた。

地元の小学生と交流

 同日の表敬訪問の際、独1部での手応えについて問われた町野選手は「守備に時間を割かれることが多い中で、3か月近くゴールを決められない時期もあったが、どうやって得点につなげるかを考えてきた。FWとして成長できた1年になったと思う」と話した。

伊賀市に寄贈されたゴールを前に町野選手(右)と丹羽選手

 丹羽選手のプロジェクトでは、協賛企業の協力を得て市に4台のゴールが寄贈され、町野選手の母校・中瀬小学校(同市西明寺)で使われることになった。同日、寄贈を記念して上野運動公園競技場で開かれたサッカークリニックには地元の小学生約130人が参加し、ミニゲームなどで町野、丹羽両選手らと交流した。

- Advertisement -