【作品を披露する竹岡さん(右端)ら】

 三重県名張市桔梗が丘6の竹岡道子さんが主宰する「手紡工房散歩道」では、着なくなった着物や洋服の布を裂いて織り込む「裂き織り」でコースターやマットなどに再生したり、草木染めの綿糸を紡いで染色し、ベストなどのオリジナル衣服を作ったりしている。

糸の変化に感動

 市内在住者を中心に60、70代の女性8人が月に1、2回集まり、竹岡さんのアドバイスのもと、それぞれに楽しく手作りに励む。十数年前から通っているメンバーの一人は「草や木から色をもらい、染められた糸のその時々の変化に感動する」と話す。

 竹岡さんと教室生たちは、6月28、29日に同市南町の名張産業振興センターアスピアで開かれる、「第25回伊賀の手づくり作家展」に出展し、ベストや手提げバッグ、クッション、マフラーなど約30点を展示販売する予定。入場無料。時間は午前9時から午後5時(29日は同4時)まで。

 竹岡さんは「捨ててしまうものを無駄にせず、新しい命を吹き込む作業。『着物や浴衣などからこんなものができる!』と見ていただけたらうれしい」と来場を呼び掛けた。

 問い合わせは竹岡さん(0595・65・6178)へ。

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