【本番を控えて練習する桔梗グリークラブの皆さん=名張市で】
三重県名張市を拠点に活動する男声合唱団「桔梗グリークラブ」の「第16回演奏会」が6月22日午後2時から、同市桔梗が丘6番町の桔梗が丘市民センターで開かれる。入場無料。
2006年に桔梗が丘公民館の主催講座として一般公募により発足した同合唱団は、「関西二期会」で65歳まで活躍していた声楽家、藤原保信さんの熱心な指導で、コロナ禍の2年間を除いて毎年、定期演奏会を開いてきた。
演奏会の柱として、「男声合唱とピアノのための赤い鳥小-北原白秋童話詩集-」を歌う。1章から3章で構成された全12曲、約30分の大作だ。
藤原さんは「幼いころ、よく歌っていた白秋の童謡が、難解だが音楽性の高い信長貴富の編曲により、聞き応えのあるものになっている。年齢を重ねた男性による、美しい日本語の響きを楽しんでほしい」と話す。
また、「Deep River」などの黒人霊歌を4曲歌う。「18世紀にアフリカからアメリカ大陸に連れてこられた黒人たちの、神に助けを求める歌で、心からの叫び。重厚な男声合唱で表現したい」と藤原さん。この他、「昴」(谷村新司)などを歌う。
現在のメンバーは50代から80代までの13人で、毎週土曜の午後2時から同4時まで、同市民センターで練習している。代表の辻井政教さんは「メンバーは毎回の練習にほぼ全員参加するほど熱心で、藤原先生の求める高い要求に応えようと必死。本番では男声合唱の魅力を味わってほしい」と来場を呼び掛けていた。
同合唱団では新メンバーも募集している。
問い合わせは辻井さん(090・5114・8760)、または福森さん(090・2777・5025)へ。
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