【登り方をアドバイスする小林さん(左)とスポーツクライミングを体験する児童=名張市蔵持町原出で】
三重県名張市立蔵持小学校(同市蔵持町原出)の3年生31人が6月4日、体育の授業で近隣のプライベートクライミングジム「STAR WALL」を訪れ、スポーツクライミングに挑戦した。
同ジムは、クライミングの愛好家有志が2016年に倉庫を改装して開設。高さ約4メートル、幅計約20メートルのクライミングウォールを備え、初心者からトップレベルの選手まで練習できる環境を整えている。全国大会や世界大会で活躍する選手も輩出している。
授業への導入のきっかけは、昨年開催された蔵持市民センター祭での体験イベント。約50人の小中学生が参加して大きな反響があったという。地域連携の中、体力向上やチャレンジ精神を育む授業として初めて実現した。
この日は、ジム代表の小林春彦さん(48)がルールや安全上の注意点を丁寧に説明。その後、子どもたちは地域のボランティアが見守る中、6人ずつ全16のコースに挑戦した。
ゴールに設定された高さ約3メートルの場所にあるホールドをつかんだ瞬間、「よっしゃ」などと歓声を上げる子どもたちの姿があちこちで見られた。周囲からも「がんばれ」などの声援が飛び交い、学校の中では味わえない達成感と興奮が広がった。
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