【サイの足跡の化石を紹介する北田さん=伊賀市で】
三重県伊賀市上野玄蕃町の自宅で伊賀まちかど博物館「北田化石展示室」を開いている伊賀盆地化石研究会の北田稔さん(78)が採集した化石を展示する「化石が語る太古の世界」(伊賀市文化都市協会主催)が6月7日から7月6日まで、同市別府の「伊賀市ミュージアム青山讃頌舎」で開かれる。
北田さんは同市大山田地区出身で、化石に興味を持ち、六十数年にわたり、淡水の化石を中心に伊賀地域での採集や展示活動を行ってきた。
今回はそのコレクションの中から、400万年前の淡水での化石と1700万年前の海水での化石計約300点を展示する。古琵琶湖層群上野層と伊賀層から、ゾウ、サイ、ワニなどの足跡の他に、2017年に真泥地区で発見したナマズの頭蓋骨化石も初披露されるという。
「化石人生の集大成」
北田さんは「ナマズをおまつりしている地震よけの大村神社のそばで、化石人生の集大成となる展示をぜひご覧ください」と来場を呼び掛けている。
時間は午前10時から午後4時30分(入館は同4時)まで。観覧料は一般300円、高校生以下無料。
なお、会期中は館内他で講演会など予約制(無料)の催しが予定されている。
▽8日午後1時30分から、特別講演会「古琵琶湖層群から産出したナマズの頭蓋骨について」。講師は奈良文化財研究所客員研究員の大江文雄さん(先着50人)
▽14、21、28日午前10時から同11時30分まで、化石のプレゼントがあるワークショップ「化石のクリーニング教室」(各日先着10人)
▽22日(日)午後1時30分から、北田さんによるギャラリートーク「化石が語る太古の世界」(先着15人)
申し込み、問い合わせは青山ホール(0595・52・1109)、または同協会ホームページ(https://www.bunto.com/)内の専用フォームから。