【協定書に調印した北川市長(左)と山本支部長=名張市鴻之台で】
発生が懸念されている南海トラフ巨大地震など大規模災害の発生時、拠点施設から避難所などへ必要な支援物資を迅速・確実に輸送するため、三重県名張市は5月30日、県トラック協会伊賀支部(加盟100社)と協力協定を締結した。
同協会と県は2015年6月に、災害時の物資などの緊急輸送についての協定書を交わしており、県内市町との協定は同市で15か所目。今回の協定には、災害用備蓄品や物資の配送、物資拠点施設などの運営、支援物資の一時保管などを盛り込んでいる。
同支部の山本貞夫支部長(77)=三栄運輸取締役会長=は、昨年1月の能登半島地震の発生時、家族で富山県を訪れていたといい、同日の調印式では「驚愕するような揺れを経験し、多くの方がどうしていいか分からない状況の中、滞在先の宿泊施設でスタッフの皆さんの思いや行動に心を打たれた」と話した後、北川裕之市長に「微力ながら、私たちにできることをやっていきたい」と思いを伝えた。
伊賀市は今年3月、同支部と同様の協力協定を結んでいる他、23年5月には、市内に拠点を置く物流会社との間で、災害時の物資輸送と運営協力に関する協定を交わしている。
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