【同じ45年前に建てられ、直線で約3・6キロの距離にある統合予定の東分署(左)と阿山分署の庁舎】
三重県伊賀市で5月20日、伊賀消防署の分署統合など適正な署所の数や配置を検討する委員会の初会合が開かれ、稲森稔尚市長が永田尚三委員長(関西大社会安全学部教授)に諮問書を交付した。検討委の開催は原則非公開で、来年3月末までに答申をまとめる方針。
同検討委は7人の委員で構成。市は少子高齢化が進む中、現在の1署7分署体制から最も効率的で効果的な運用ができる配置への見直しが必要と考えており、同検討委に意見を求めることにした。
諮問事項は▼東分署(下柘植)と阿山分署(馬場)の統合分署の位置▼両分署の統合に伴う効率化と消防力強化の両立策▼南分署(青山羽根)と丸山分署(下神戸)、西分署(治田)、島ヶ原分署(島ヶ原)の統合の検討。
今年3月策定の「第2期消防本部組織再編計画」では、市の北東部エリアを管轄する東分署と阿山分署は▼比較的距離が近い▼両庁舎とも45年前に建てられ老朽化している点を挙げ、「段階的な適正配置の第一弾」として統合事業を進めるとしていた。
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