【協定書を手にする柘植社長(左から3人目)と稲森市長(同4人目)=伊賀市役所で】

 伊賀市と女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は5月2日、スポーツを通じた地域貢献を目的としたホームタウン包括連携協定を締結した。常田麻友主将(26)ら選手5人との市の魅力などをテーマに意見交換もあった。

 来年で創設50年を迎えるくノ一は、これまでにリーグと全日本選手権をそれぞれ3回制覇。トップチームを始め、小学生から高校生まで下部組織のチーム運営や普及活動にも注力しており、サッカー教室の開催や地域イベントへの参加、人権や交通安全の啓発活動への協力などにも積極的に取り組んでいる。

 連携協定の内容はスポーツ振興や健康増進、子どもの健全育成▼女子スポーツの推進▼地域の活性化、にぎわい創出など。具体的な取り組みは今後双方で協議して決めていく。

 協定書への署名後、クラブを運営する会社の社長とNPOの理事長を兼任する柘植満博さん(84)は「リーグで活躍し、伊賀市の知名度を上げたい。市民の皆さんが明るく健康に過ごせる街になるよう、できる限り協力したい」とあいさつ。稲森稔尚市長は「スポーツの力で街全体が盛り上がり、活性化することに期待している。若者や女性にとって住みやすく働きやすい街づくりに向けて意見を頂けたら」と感謝を述べた。

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