三重県伊賀市は11月22日、職員人件費の増額など16億694万円を追加する一般会計補正予算案を発表した。
歳出の主な内容では、職員人件費が人事院勧告に準じた給与改定の他、職員手当の引き上げや一般職の退職手当など6億9263万円を追加した。そのうち、期末・勤勉手当は年間で0・1月分、再任用職員と会計年度任用職員が同0・05月分をそれぞれ引き上げる。
退職手当は、当初予算では定年の17人分として3億6653万円を計上していたが、今補正では依願5人、勧奨11人、旧定年年齢(60歳)での退職13人、定年(61歳)退職12人の計41人分として4億2185万円を増額。補正後の退職手当は計7億8838万円となった。
12件の債務負担行為では、使用開始から5年が経過した小中学生の学習用端末約6500台の更新経費として、来年度までの2年間で3億5750万円を設定。さくらリサイクルセンター(同市治田)の中継施設で使用しているごみクレーン整備工事経費として同じ期間で3999万円を設定した。
他の主な事業は次の通り。
▼青山支所跡地の樹木(ケヤキ)保存業務委託料=123万円
▼上野、伊賀、阿山、青山支所にある地区市民センター13か所の指定管理料で、積算基礎にしている会計年度任用職員の報酬が給与改定で変更することに伴う維持管理経費=1032万円
▼市道比土羽根線の高瀬橋(潜水橋)に河川増水時の安全対策として浸水状況を検知する道路規制装置のセンサーや、冠水中で通行止めを知らせる警報装置を設置する市道維持補修工事費=150万円
▼カラー舗装した市道三ノ町線で損傷が激しい同市上野徳居町と上野三之西町、上野紺屋町の計約78メートルを補修する工事請負費=794万円
▼久米、友生、島ヶ原、青山の4小学校で故障した時計装置や厨房用給湯器、空調機の改修工事費=433万円
▼上野運動公園と大山田B&G海洋センタープール、大山田東体育館にある散水用の加圧給水ポンプやろ過機、受電設備の修繕料616万円