【食堂を開設した角田さん(右から3人目)=名張市瀬古口で】

角田さんが開設

 自宅敷地内を会場に月1回、子どもや高齢者らが利用できる「シャボン玉にっこり食堂」を開設した三重県名張市瀬古口の会社員、角田航太さん(35)。子育て世代や高齢者に食事だけでなく、ゆっくり息抜きできる時間を提供している。

3月に開かれた食堂でカレーを食べる子どもたち=同

 コロナ禍の2020年、失業などで生活に困窮している人たちがいることを知り、地元の希望者らに、弁当を作って200円で届けることを始めた。当初は赤字続きだったが、野菜や米などを提供してくれる協力者も現れるようになったという。

 昨年、「ずっとやりたかった子ども食堂をやろう」と決意。「子どもだけが対象でなく、高齢者、子育て中の人など、誰でも利用可能な食堂にしたい」と市や社会福祉協議会にも相談し、知り合いに声をかけ9月に初開催した。

 以来、家族や親類、友人などの協力を得て、午前11時半から約2時間開けている。現在のメニューはカレーが主だそうで、定員約30人、1食200円で提供している。利用には予約が必要だが、食事の後は、シャボン玉や水鉄砲対決などで遊ぶ。家族で訪れる人も増え、利用を機に交流も生まれている。

 SNSで活動を発信すると寄付や協賛も増え、収益はおやつや季節行事のプレゼント、遊具などに使い、利用者に喜んでもらっているという。お礼の手紙をもらうこともあるという角田さんは「一人でも多くの人に知ってほしいし、届けたい」と話した。

 食堂の日程や予約は角田さんのインスタグラム(@shabondama_syokudo_nabari)で発信、受け付けている。

- Advertisement -