【例会の様子】

 アルコール依存症患者やその家族の自助グループ「三重断酒会名張支部」(柴龍一郎代表)が月2回、三重県名張市夏見の市勤労者福祉会館で例会を開いている。

 同支部は発足から46年、市内だけでなく県内の患者とその家族らがともに励まし合いながら断酒の努力を続けている。偶然看板を目にして訪れたり、医者や家族に勧められたりと、参加のきっかけはさまざまだ。

 「減酒は続かないけれど、断酒は続く」「一日断酒、例会出席」が支部の信条。第1、3水曜の午後7時から始まる約1時間の例会では、依存症の本人や家族が苦しんだ体験や思いを順々に語るが、他の人は意見を述べたり、アドバイスはしない。ただ話に耳を傾けるだけだ。

 参加者によると、他の人の体験談を聞くことだけでも断酒が続き、その内に「お酒がなくても生きていける」ことに気づくという。例会に参加していた人の顔が浮かんで、酒を飲まない状態が保たれているそうだ。

 なかには県内にある他の支部の例会に積極的に参加して体験談を語る人もいるが、コロナ禍を機に参加者は減少傾向にあるといい、同支部でも今の参加者は40代から80代の数人程度だという。

 同支部では「一人で抱え込むのが一番いけない。断酒会でつながっているということが大事。体験は無料なので、本人でも家族でも、いつでも見に来てほしい」と話している。

- Advertisement -