【作品展の様子】

 さまざまな創作活動に取り組む、名張育成会(三重県名張市美旗中村)の施設利用者による作品展「みんながアーティスト展 未知なる世界へ」が、同市百合が丘東9番町の知的障害者支援施設「ワークプレイス栞」のギャラリーで2月26日まで開かれている。入場無料。

 同施設内の「アトリエ彩」は、本格的な創作活動ができる障害者アートの拠点として環境が整えられ、知的・精神・身体に障害のあるさまざまな年齢層の利用者が通っている。作品を見てもらうことで新たな生活や表現につながればと、これまでに「栞のアーティスト展」「アートフェスタ栞」などの発表の場を設けてきた。

 今回は、名張育成園の利用者11人と1グループが絵画や立体造形、写真の計17点を出品。抽象的な模様に点描を加えた約15センチ四方の紙をつなぎ合わせ、横1・8メートル、縦90センチにつなぎ合わせた大作や、ゴッホの「星月夜」や自画像のシルエットを筆で描いたもの、豆絞りの染め物と、染める前に輪ゴムで端々を止めた布を対照的に配置した造形作品なども並んでいる。

 同名の作品展は、昨夏に開いた「ポーリングアート」の展示に続き2度目。スタッフの小西緩奈さんは「皆さんの作品が多くの方に見て頂ける機会を、これからも設けていけたら」と話した。

 時間は午前11時から午後3時まで。日曜、祝日と2月10、24日(いずれも土曜)は休館。

山下さん(提供写真)

講演会

 2月3日午後1時からは、障害のある人たちが多彩な創作活動に取り組む福祉施設「やまなみ工房」(甲賀市)の施設長、山下完和さん(伊賀市在住)の講演がある。参加希望者は前日までに申し込む。

 申し込み、問い合わせはワークプレイス栞(0595・62・3271)まで。

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