【会見に出席した北村監督(左)と新加入の増田選手=伊賀市西明寺で】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は1月28日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で3月中旬に開幕するリーグ戦を前に会見を開いた。新入団のDF増田玲那選手(26)や昨年に続きチームを指揮する北村隆二監督(42)が出席し、抱負を話した。

 くノ一は1976年創部の古豪で、2年後の2026年に50年目を迎える。近年の順位は21年に22年ぶりのリーグ制覇を果たし、22年は2位、昨年は11勝7分4敗の戦績で12チーム中3位だった。新体制の発表では3年ぶりの優勝に向けたスローガンに「進化」を掲げ、地域に愛されるクラブを目指すとした。

 新たに加入した増田選手は鹿児島県志布志市出身で、ロングフィードと攻撃的なプレーが持ち味。昨季は同じ1部のスペランツァ大阪で22試合中20試合に出場し、3得点を記録した。会見では「自身の成長とくノ一の勝利に貢献できるよう頑張ります」とあいさつした。

 昨シーズンについて、北村監督は半分の11試合で無失点だった点を評価する一方、「引き分けが多く、無得点の試合も6試合あった」と振り返り、優勝するために「得点力の部分や、よりタフに戦えるよう球際の局面やフィジカルの強化、攻守でハードワークするところも要求していきたい」と話した。

 トップチームのメンバーは昨年で3人が現役を引退、3人が移籍で退団し、今シーズンは新キャプテンのDF常田麻友選手(25)を中心に5人減の22人で始動する。クラブ関係者によると、開幕までに他チームからの移籍を中心に戦力補強したい考えだ。

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