三重県伊賀市消防本部が、2023年に発生した火災、救急、救助の概況をまとめた。いずれも前年より件数が増加した。

 火災の発生件数は前年比14件増の83件で、9人が負傷した。建物火災は住宅火災7件、工場火災9件を含む24件。電気機器や電気配線、こんろなどが出火元だった。最も多かったその他火災は、枯草の焼却で燃え広がったことが原因で、1月から3月に多く発生し、前年比16件増の48件に上った。林野火災は5件、車両火災は6件だった。

 救急出場は前年比265件増の5759件、搬送人員は135人増の4751人で、ともに過去最多だった。種別では急病3039人、一般負傷732人、転院搬送549人、交通事故293人、労働災害や運動競技などのその他は138人。同消防本部によると、搬送者の約半数は入院を必要としない軽症だった。

 救助出場の件数は前年比11件増の65件で、救助した36人は交通事故が11人、水難事故が5人、その他が20人だった。

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