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【前回大会の素謡「屋島」(邦謡会)(提供写真)】

 観阿弥創座の地、三重県名張市で能楽の振興を図っている名張能楽振興会が、1月28日午後1時から同4時まで、同市青蓮寺の青連寺レークホテルで「第37回新春謡曲仕舞大会」を開く。入場無料。

 同会は1987年に発足。現在、「邦謡会」「桔謡会」「名張幽風会」「名張こども能楽囃子教室」の4団体26人が活動しており、同大会が年間最大の事業だ。

 大会では能の台本を1曲、正座して謡う素謡3番、能のハイライト部分を舞う「仕舞」6番、独吟2番、それに笛の連管を発表する。北川裕之市長も独吟「熊野」で出演する。

 今年で17年目になる「名張こども能楽囃子教室」に所属する小学生3人は、5月から稽古してきた笛連管の「神楽」を披露する。

 更に後継者の育成を目的に8年前に設立した「能楽師による謡と仕舞教室(名張幽風会)」の受講生11人も出演。講師で能楽師の片山伸吾さん、田茂井廣道さんも番外仕舞などを披露する。

 振興会の尾本頼彦会長は「分かりやすい資料を用意し、解説しながら進行するので、初めての方も楽しんで」と来場を呼び掛けている。

 来場者にはお茶パックのプレゼントがある。当日は午後0時30分に近鉄名張駅東口から同ホテル行き、終了後は同駅行きの無料バスが運行する。

 問い合わせは尾本会長(0595・64・5400)、または(090・6467・5120)まで。

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