【県新人大会男子団体に出場した選手たち=名張市夏見で】

 昨年11、12月に開かれたソフトテニスの三重県高校新人大会で、近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)が男子団体で優勝を果たした。県大会での優勝は約20年ぶりで、1月27日に臨む東海選抜大会には、3月末の全国選抜大会出場権がかかっている。

 現在の部員はマネジャー1人を含む1、2年生26人。県内では強豪として実績を重ねているが、齊藤彰監督によれば、県大会優勝は学校が熊野市にあったころまでさかのぼる。インターハイ県予選41連覇中の三重(松阪市)を常に意識し、皆が「打倒・三重高」を胸に練習に取り組んでいる。

 今大会では予選ブロックを連勝し、決勝トーナメントでは、何度も顔を合わせている三重と決勝で対戦。1戦目で副主将の弘田和航さん(2年)、高橋直希さん(1年)ペアが幸先良く勝利し、1‐1とされてからの3戦目を制した。弘田さんは「平常心でいつも通りを心掛け、いつも以上のプレーができた」と手応えを語る。

 主将の山村総司さん(2年)は「オーダーが完璧にはまり、それぞれが自分の力を発揮できた」と振り返る。勝ちにこだわる意識や練習に向かう姿勢が強く、個性の強い顔ぶれがそろい、「これまでで最も安心して見ていられるチーム」(齊藤監督)に成長している。

 県内で長らくトップに立つ相手に勝ったことが自信になった一方、山村さんは「集大成の総体予選で勝つため照準を合わせていきたい」と話す。弘田さんも「県、東海での経験を生かして選抜、総体と勝ち上がりたい」と抱負を語った。

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