【西山教育長(右)に答申書を手渡す中森会長=名張市役所で】

 老朽化による機器の故障などで営業中止となっている三重県名張市夏見の市民プールについて、有識者らでつくる市スポーツ推進審議会は1月15日、管轄する市教育委員会に屋内施設として整備すべきなどと答申した。

 審議会は、スポーツ団体や地域づくり組織の代表者、医師や教育者らで構成。昨年7月から計3回の会議で、市民プールの在り方などについて検討してきた。

 同プールは1969年から順次、整備され、25メートルと50メートル、幼児向けの3つの屋外プールがある。答申書では「レジャー性を兼ね備えた屋内施設として整備し、財源確保のため、従来の指定管理者による運営を切り離し、民間活力を導入すべき」などとしている。また、市スポーツ推進計画の一部見直しについても答申し、障害者スポーツやアーバンスポーツ、eスポーツなどに関する内容を盛り込んだ。

 答申書を手渡した審議会の中森博文会長は「プール以外の目的で利用できる市民に広く開かれた施設にすることで、相乗効果が生まれる」と話し、受け取った西山嘉一教育長は「ニーズや活用の仕方など、いろんな視点で計画をまとめて頂いた。参考にさせて頂く」と話していた。

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