オブジェ・器・立体
三重県伊賀市三田で「三田窯」を構える陶芸家、谷本景さん(75)の個展が、1月13から21日の午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで、同市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。
谷本さんは幼少期から家業の陶芸になじみ、20代のころ、平面に引かれてパリのアトリエで銅版画を学んだ。1977年の帰国後に継承した同窯では、伝統にとらわれない伊賀焼の新しい形を求め、作陶に没頭。国内外の展示会で作品を発表してきた。
しっくい絵画も
個展では、銅鐸から着想を得たオブジェや茶わん、しっくいで描く0号から50号の抽象画など、計50点ほどを出品予定。中でもしっくいの絵画は昨年から描き始めた新作で、筆跡のような形で立体感が特徴の作品だ。
偶然の形生かす
1つの画材や表現方法にこだわらず、思いついたアイデアをさまざまな手法で表現している。偶然できた形を生かしているそうで、「設計図通りではなく、自分の想像を超えて出来上がったものに面白さがある」と語る。
個展に向けては「どのような視点で作品を見てもらえるのか楽しみ。作品の世界に入り込んでほしい」と話していた。
問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。
- Advertisement -