伊賀市役所

【伊賀市役所=同市四十九町】

 三重県伊賀市議会(近森正利議長)の12月定例月会議は最終日の22日、初日に提出された一般会計補正予算に対する付帯決議案など議案27件を可決・同意し、全日程を終えた。

 付帯決議案で指摘されたのは、大雨が影響し市内全域で発生した小麦「タマイズミ」の赤カビ被害によって収穫した991トンのうち飼料への転用ができずに廃棄する231トンの運搬や処分費約705万円の被害小麦臨時処分事業補助金。提出者代表の田中覚市議(街づくり研究会)は「補助金の算出基礎で処分費の妥当性に疑念が残る」などと理由を説明し、採決の結果は賛成18、反対2、欠席1だった。

 県立あけぼの学園高校(同市川東)の存続と市内の他2校の維持について同高地域支援協議会が提出した県への意見書提出を求めた請願は、14日の教育民生常任委員会で継続審査になった。県教育委員会は昨年3月、1学年3学級以下の高校は統合の協議を行うとする方針を示し、1学年2学級の同高が対象に入っている。

 また、12日にあった宮崎栄樹市議(草の根運動いが)の一般質問で、繰り返し答弁を拒否した高木忠幸・上下水道事業管理者に対する問責決議案が最終日に提出されたが、賛成少数で否決された。宮崎市議は提出理由で「議長が議会運営委員会の協議結果を踏まえて誠実な対応を要請したが、聞き入れることもなく、不誠実な姿勢を改めなかった」などと指摘。採決の結果は可否同数となり、近森議長の採決で否決した。

 今月末で退任する大森秀俊副市長(72)の後任に、部長級の宮崎寿参与(63)=同市ゆめが丘6=を選任する人事案は全会一致で同意した。

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