【患者らの前でピアノの生演奏を披露する松田さん(右)=名張市百合が丘西1で】

 三重県の名張市立病院(百合が丘西1)のエントランスホールで12月20日、住民から寄贈された電子ピアノを活用した生演奏会が初めて開かれた。

 ピアノは、「外来の診察に来ている患者さまの不安な心を癒やしたい」と同市桔梗が丘に住む人が2022年10月にローランド製の新品を寄贈し、1階に設置された。病院がある「百合が丘」の地名になんだ愛称「ユリピー」の文字が入っている。

 この日は、同市赤目町檀の音楽家、松田義隆さん(67)がボランティアで演奏を披露。患者らのリクエストに応えながら、中島美嘉さんの「雪の華」やザ・ビートルズの「レット・イット・ビー」などを奏でた。

 演奏を聞いた男性は「優しい音色で、心が落ち着く」と笑顔を見せた。

 同病院事務局の担当者は「演奏ボランティアの方は4人いる。今後も月1回ぐらい生演奏会を開きたい。病棟でもピアノ活用できたら」と話していた。

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