会議やサークル活動などに使われる三重県名張市つつじが丘北7番町の「つつじが丘北集会所」に今年4月、誰でも自由に本が読める小さな図書室「ひだまり文庫」が開設された。
集会所を管理するつつじが丘自治連合会は「地域の皆さまに開放された憩いの場を作ろう」と、2021年10月から同所を「ひだまり」と名付け、現在は水曜の午後と毎月第3土日曜に開放。将棋や囲碁、ボードゲームで遊べるスペースを設け、イベントや同連合会の広報誌を通じて利用を呼び掛けてきた。
書棚や机も活用
ひだまり文庫はその一環で、床面積約10平方メートルの、使われていないスリッパ置き場を片付けて利用した。現在は児童文庫や図鑑、漫画など、住民から寄贈された約2300冊を所蔵。書棚や机も近所から使わなくなったものを譲り受け、活用している。
来年4月には南集会所(つつじが丘南7番町)にも同様に開設予定で、今後は本の貸し出しができるシステムも導入していくという。
同連合会の片山榮二会長(76)は「子どもも大人も楽しめる場所だが、残念ながら利用者が少ない。今後、地域の皆さまの憩いの場として活用が広がれば」と話していた。
同連合会では、本の寄贈を募っている。傷みや汚れがあるものは受け取り対象外で、子ども向けの本が望ましいという。
問い合わせは同連合会事務局(0595・68・6762)まで。
2023年11月25日付856号3面から
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