三重県警伊賀署は12月14日、特殊詐欺被害の未然防止でコンビニエンスストアの「ミニストップ伊賀畑村店」(伊賀市畑村)に勤務するいずれもパート従業員の早瀨亜佑美さん(31)と富島里恵さん(43)、南久保典子さん(51)に感謝状を贈った。
同署によると、3人が特殊詐欺の被害を防いだのは2件。1件目は11月24日で、市内在住の70代男性が6万円分の電子マネーカード購入を申し出た。早瀨さんと富島さんが目的を確認すると、男性は「パソコンの修理代に使用する」と説明。2人は架空料金請求詐欺の一つでサポート詐欺の被害を疑い、カードの用途を説明して購入手続きを中止するよう説得し、警察に通報した。
2件目は10日後の今月4日で、市内に住む80代男性が同額分の電子マネーカードを買い求めに来店。購入目的も1件目と同じだった。南久保さんと富島さんが対応し、警察が到着するまで男性を引き留めた。
3人によると、男性客とやり取りする中で「普段は電子マネーカードを利用していないな」と不審に感じ、購入目的のパソコン修理についても矛盾した点があったという。南幸輝署長は「勇気をもって声掛けしてもらったことで特殊詐欺被害を未然に防ぐことができた。引き続きご協力をお願いしたい」と感謝を述べた。
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