3大流星群の一つ「ふたご座流星群」が12月15日午前4時ごろ、出現ピーク「極大」を迎える。今年は月明かりの影響が全くないことから、8年ぶりの好条件とされている。天気が良ければ、三重県の伊賀地域でも街明かりから離れた場所では多くの流星が確認できそうだ。
流星は、宇宙空間にある直径1ミリから数センチ程度のちりの粒が地球の大気に飛び込み、高温になって気化しながら光を放つ現象。ふたご座流星群では、ふたご座にある「放射点」から四方八方に流れ、放射点の近くに短い流星、放射点から離れた所に長い流星が現れる。
国立天文台によると、14日深夜から15日夜明け前にかけて多くの流星の出現が期待でき、空の暗い場所では1時間に70個ほど観測できる可能性があるという。
名張市を中心に星空案内人として活動する千種啓義さん(81)によると、同市内では国津地域や赤目地域などが観測しやすく、近隣では山添村の神野山に多くの愛好家が訪れる。放射点が高くなる時間帯に、安全な場所でシートなどを敷いて寝ながら観るのもおすすめだという。
都市部に比べ、星空観測に適した伊賀地域と周辺。しっかり防寒対策をして、ゆったり空を見上げてみては。
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