【作品を手に来場を呼び掛ける新さん=伊賀市柘植町で】

 三重県伊賀市柘植町に「光林窯」を構えて42年、凛とした姿の花生けや、伝統と感性が響き合う茶道具などで知られる新佳三さん(75)の個展が、11月29日から12月4日まで市内のギャラリーで開かれる。伊賀地域での個展は約50年ぶり。

 大阪府出身で、京都産業大を卒業後、栃木県にある益子焼の製陶所で研究を積み、良い土を求めて伊賀へ通うようになる。1974年、兄の歓嗣さん(79)が同市長田で開いた「三軒窯」に入り、81年に現在地で築窯した。主に都市部の百貨店を中心に個展を開く傍ら、長らく「伊賀陶芸会」の会長として産業・文化の振興に尽力してきた。

 自身も茶道をたしなみ、「器や畳、着物など、お茶はあらゆる日本の文化をつかさどるもの。お茶の世界を通じて多くの方とつながりが生まれた」と語る。コロナ禍以前は、展示会場で実際に自身の茶道具を使い、現地の茶道家が抹茶をたてるのが恒例だったそうだ。

 個展は同市上野福居町の「アートスペースいが」で。時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。入場無料。茶道具や花生け、器などを中心に約50点を出品予定で、新さんは「約半世紀ぶりとなるが、伊賀の皆さんに私の作品を見て頂く機会になれば」と語った。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

2023年11月25日付856号6面から

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