【ホテルの売店で商品を持つ原田総料理長】

 ほんのり日本酒が香る大人向けのパウンドケーキ「忍び半蔵ケーキ」。元々はNPO法人「伊賀・島ヶ原おかみさんの会」が開発し、伊賀ブランドに認定されていた「半蔵忍び」を、昨年の夏、同会の解散に伴いヒルホテルサンピア伊賀(三重県伊賀市西明寺)がそのレシピを引き継いだ。その後、独自の改良を重ね、「忍び半蔵ケーキ」として再発売。新たに伊賀ブランドに認定された。

 地元産の食材を活用するというオリジナルレシピの志を守り、伊賀産アヤヒカリを加工した小麦粉、伊賀忍者たまご、それに大紀町の大内山酪農農業協同組合から仕入れたバターなどを使った生地に、大田酒造の酒かすと梅酒を漬けた後の梅の実をブレンドしている。

 「引き継いだレシピに使われていたひしの実が入手困難なので、梅の実でどうアクセントを出すか苦労した」と語る同ホテル総料理長の原田正明さん。またラカンカやトウモロコシから作られた自然由来の糖質ゼロ甘味料を配合し、カロリーオフを目指したという。

 忍者の巻き物をイメージしたパッケージで、同ホテル売店の他、だんじり会館(上野丸之内)、南山城村の道の駅などで伊賀の土産品として販売している。価格は1本税込み1200円。

 原田さんは「甘さ控えめ。大人のティータイムにぜひ味わってほしい」とPRした。

 問い合わせは同ホテル(0595・24・7000)まで。

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