【市幹部らを前にアイデアを発表する生徒=名張市百合が丘東6で】

 三重県立名張青峰高校(名張市百合が丘東6)の生徒が「名張市を活発にする」をテーマに市幹部らに提案する発表会が11月16日、同高で開かれた。人口減少対策や観光振興など高校生視点のアイデアに、北川裕之市長(64)ら約20人が耳を傾けた。

 発表したのは、音声や動画、文字を使った情報発信などを学ぶ授業を選択する3年生10人。市幹部に向けた発表は2018年から始まり、今回で5回目となる。

 「キッザニア風イベントを名張で開催」と題して発表した光岡真緒さん(18)は、同市の人口減少の状況に触れた上で「こんな職業、職場があるんだと知ってもらえたら、名張市に住んで働きたいと思ってくれる人が増える」とし、子どもを対象にした職業体験イベント「ばりっ子おしごと体験会」を提案。市内でさまざまな仕事に就く人たちに一堂に会してもらい、市内外から訪れる子どもたちにブースごとに調理や接客など色んな体験してもらうなどの考えを述べた。

 他にも、お笑いコンビ「Wエンジン」のチャンカワイさんなど同市出身の芸能人が出演するコメディードラマを制作し、名張藤堂家邸跡など市内のロケ地を聖地化する案▼名張の食材を使った特製弁当を大阪のオフィス街で販売し、来訪を促すクーポンも配布する案▼リムジンで駅まで送迎するグランピング施設を開設する案など、多様な発表があった。

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