【入居者の相談に乗る飯田さん】

ゆめテクノ伊賀 インキュベーションマネジャー
飯田俊英さん(72) 津市在住

 起業を考える人や独立後間もない人らと「共同経営をしているような気持ちで」接し、さまざまなサポートやアドバイスを心掛ける。培ってきた人脈やネットワークをフルに活用し、事業計画の聞き取りや助言、助成制度の情報提供などを行う頼もしい存在だ。

 昨年3月までは三重県産業支援センター(津市)の職員で、4月から産学官連携地域産業創造センター「ゆめテクノ伊賀」(伊賀市ゆめが丘1)に週3日程勤務。現在は、起業や事業の確立を目指す「インキュベーション室」の入居者や地元事業者に向けた支援を主な仕事にしている。

 自身も40年ほど前にセミナー企画の運営会社を創業した経験から、さまざまな困りごとを共有しやすくしているという。販路コーディネーター1級の資格も持ち、有形の商品なら価格やサイズ、重量などのアドバイスもしているそうだ。

 「自分も楽しくなければ、接する人も楽しくならない」をポリシーに、休日には油絵やパステル画を描いている。健康面も良好で、町内会の役員や民生委員としても忙しい毎日を送る。「これからもこの施設とともに、地元の事業者さんの役に立てる支援をしていきたい」とほほ笑んだ。

2023年10月28日付854号10面から

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