【伊賀での初リサイタルに臨む楓さん(左)とみくさん(提供写真)】

 「離れた地元から応援してくれる皆さんに私たちの音楽を届けたい」。三重県伊賀市出身で、愛知県を拠点に演奏活動を展開する河内楓さん、みくさん姉妹によるピアノデュオ「Duo Kawachi」のリサイタルが、11月11日に同市阿保の青山ホールで開かれる。

 ともに上野高から愛知県立芸術大を経て、同大大学院の鍵盤楽器領域を修了。これまでも地元で演奏する機会は何度かあったが、故郷・伊賀と現在の拠点・愛知での公演開催は2人の大きな目標の一つ。

 日本クラシック音楽コンクールや東京国際ピアノコンクールなどで入賞歴のある楓さんは、演奏活動の傍ら、小学校の非常勤講師を務め、後進への指導にも当たる。日本演奏家コンクールやラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPANなどで上位に入った経験があるみくさんは、愛知県内でソロやピアノデュオ、伴奏などで幅広く活動している。

 「演奏の幅や世界を広げる努力をし続けたい」という楓さんは、みくさんについて「思い切りや積極性があり、情緒あふれる表現や華やかで大胆な音楽を持っている」と分析。「感情の高ぶりや静けさなど、心の変化を音楽に込めて伝えたい」と語るみくさんは楓さんについて「硬派でりりしく力強い音。私に無いものを補ってくれる存在」と感じているそうだ。

 今回の演目は、ショパン「ノクターン第1番op・9‐1」、リスト「愛の夢第3番S・541」、ブラームス「ハンガリー舞曲」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」など。午後2時開演。入場料は2000円で、全席自由。

 2人は「非日常を味わう気分でリラックスして頂き、お客さまの心が満たされる時間を共有できたら」と来場を呼び掛けていた。

 問い合わせは、河内みくさん(090・8187・3955)、または電子メール(pf.duokawachi@gmail.com)へ。

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