【掛け声とともに巡行する宇流冨志禰神社のみこし=名張市中町で】

 三重県名張市平尾の宇流冨志禰神社の秋祭りが10月29日、4年ぶりの通常開催となる本祭を迎え、太鼓台やだんじり、みこしなどが旧市街地を巡行し、多くの地域住民らでにぎわった。

演奏する愛宕樽太鼓保存会のメンバー=名張市元町で

 この日は午前8時30分ごろから、市内10地区から計約620人の行列が旧市街地を巡行。みこしの担ぎ手を務める法被姿の男性らが「チョーサ、チョーサ」と熱気のある掛け声とともに練り歩き、午後1時にイオン名張店駐車場(元町)で一堂に集結した。

 祭り実行委員長の菊山賢二さんが「みこしや太鼓台の担ぎ手に、遠方から来た人や初めての人も大勢参加している。来年も再来年も10年後も20年後も、祭りが続くことを期待している」とあいさつした後、地域の和太鼓グループ「愛宕樽太鼓保存会」の9人が、酒だるを利用した太鼓を演奏。3曲を披露すると参加者から大きな拍手が起こった。

踊りを披露する七福神に扮した住民たち=名張市元町で

 その後、集まった太鼓台や子どもみこしは、順に同神社の一の鳥居(中町)前まで巡行し、最後に七福神に扮した鍛治町の住民が踊りを披露した。

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