【対局を楽しむ会員ら=伊賀市沖で】

 時には和やかに談笑し、時には次の一手を熟慮して集中し、勝敗に一喜一憂――。三重県伊賀市の依那古地区市民センター(沖)で16年ほど前に登録サークルとして始まり、現在は60代から80代の男性十数人が参加している。

 新型コロナ以前は、市内外での大会に参加したり、地元の文化祭で体験会を開いたりしてきたが、現在は同センターに週1回集まり、対局を重ねる。似通ったレベルの人同士が対局したり、ベテラン会員に指導を仰いだりしながら、1回約30分、3回ほど対局していくそうだ。

 専門書やテレビの対局を見て研究するほど熱心な人もおり、「将棋にも通じるが、考えられる手がたくさんあって奥が深い」と話す会員も。創設当初から参加してきた代表の樽井力さん(85)(才良)は「認知症予防になるし、お金をかけずに交流できる。勝ったり負けたりするのが面白い」と話す。

 活動は毎週木曜午後1時から同4時ごろまで。会費は不要。地区外からの参加、年度途中の入会も可能。

 問い合わせは同センター(0595・37・0025)へ。

2023年9月23日付852号10面から

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