【明かりがともる神社の頭上に打ち上がる花火=伊賀市東湯舟で】

 「手力さんの十七夜」とも称される、三重県伊賀市東湯舟の手力神社(岡本和代宮司)の秋季大祭が10月17日に行われ、奉納花火が打ち上げられた。過去3年は新型コロナの影響で規模を縮小していたが、今年は例年と同様に、午後8時から1時間弱にわたってスターマインなどが夜空を彩った。

 同神社は、八百万の神で最も力が強いとされる天手力男神が祭神で、奉納花火は「伊賀地域で最も遅い花火」として知られる。「伊賀三大上忍」の一人で、火術を得意としたと伝わる藤林長門守が同神社を氏神とし、さまざまな願いを込めて花火を奉納したのが始まりとされている。

 4年ぶりに通常開催となり、好天に恵まれたこの日は多くの見物人が集まり、神社裏手に打ち上がる大輪の花火を見上げていた。また今年は初めて、津市の「美杉手筒会」による手筒花火が披露され=写真2枚目、集まった人たちはその豪快さに驚きの声を上げていた。

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