【山本さん】

 花や実が美しく、鑑賞用として人気のあるハイビスカスの一種「ローゼル」を4年ほど前から育てている、三重県名張市下比奈知の山本幸子さん(62)。花の外側のがくが赤、ピンク、白になった3種類が畑を彩り、地元の産直市場やスーパーの地元物産品売り場などへ出荷している。

 ローゼルはアフリカ西南部が原産の一年草で、山本さんは知人から教えてもらい、種を譲り受けて栽培を始めた。現在は自宅近くの約40平方メートルの畑で育てており、5月に種をまいて一度施肥し、たまに水をやる以外は特に世話は要らないそうだ。

 9月下旬から10月上旬には丈が2メートルほどになり、花が咲いた後に枝を切ったり実をもいだりして収穫する。生け花やドライフラワーにする他、香りの良いハイビスカスティーにするのもおすすめで、酸味が気になる場合はハチミツや砂糖を加える。ジャムにすると赤い色が奇麗に出るが、量が少なくなってしまうので、リンゴなど他の果物と合わせるのも良いという。

 山本さんは「飾ったり味わったりして楽しんで頂けたら」と話した。

2023年10月14日付853号8面から

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