【県選抜に入った(左から)山浦さん、谷山さん、平山さん、平鍋さん=名張市美旗中村で】

 三重県名張市内の中学3年生4人が、軟式野球の「全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」(11月3日開幕)につながる10月14日からの東海ブロック代表選考会に、県選抜チームの一員として出場する。「周りの選手たちのプレーからたくさん学びたい」「しっかり声を出して盛り上げたい」など、それぞれに目標を掲げている。

 名張中からは、投手の山浦大知さん(15)、遊撃手の平山大祐さん(14)、三塁手の平鍋椋人さん(14)、北中からは捕手の谷山蓮太さん(15)が、いずれも初選出された。4人は9月中旬から毎週末、県選抜チームの練習に参加し、試合出場の機会を伺っている。

 制球力を武器に、打たせて取るピッチングが身上の山浦さんは「レベルの高い選手が集まっているので、いろいろ吸収し、一つひとつ大事にプレーしたい」と話す。試合でバッテリーを組む可能性も高い谷山さんは、ショートバウンドでもきっちり体で止めるキャッチングとチャンスに強い打撃に定評があり、「泥臭くプレーしたい」と意気込む。

 名張中では主将も務め、守備範囲の広さが持ち味の平山さんは「自分のできることをしっかりやり、選抜チームで仲間を増やして高校野球につなげたい」と語る。小学6年までソフトボールをしていた平鍋さんは、持ち前の走力を武器に、積極的に次の塁を狙っていく。選抜チームでは「ミスを恐れず全力でプレーしたい。皆が守備の時にどんなことを考えているのかも知れたら」と話していた。

 市内の選抜チーム「名張クラブ」の監督も務める名張中の山下裕之教諭は「貴重な機会なので、チャンスを生かして存在をアピールしてほしいし、何より野球を楽しんできてほしい」とエールを送った。

2023年10月14日付853号2面から

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