【イベントのポスターを手に来場を呼び掛ける参加企業の皆さん=名張市蔵持町芝出で】

 「名張市にあるものづくり企業による三重県名張市民への感謝イベント」と銘打ち、SDGsをテーマに地元企業が参加する「名張EXPO2023」が10月21日午前10時から午後5時まで同市南町のアスピアホールで開催される。入場無料。

丸富商会のかばん

 2025年大阪万博を控え、地元名張の活性化と企業間と行政との連係を深め、格安商品の販売などで来場者に感謝の気持ちを表すとともに、名張のものづくり企業と生産品を市民に知ってもらうのが狙い。市や名張商工会議所、百五銀行などが後援する。

 参加企業は、主催する株式会社エミリオ・ロバ名張センターの他、コクヨ株式会社三重工場、有限会社梅澤木材工芸社、株式会社丸富商会、菊水テープ株式会社、更にノーベル製菓株式会社三重工場、有限会社賛急屋、社会福祉法人名張育成会の8事業所。

 当日はものづくりの楽しさを体験してもらう「ワークショップコーナー」を設置。丸富商会が財布などの革小物の体験工房(税込み1000円)を開く他、コクヨとエミリオ・ロバがコラボし、間伐材を使ったフラワーベース(花器)にアートフラワーをアレンジし、来場者に抽選で無料のオリジナル作品を作ってもらう。

 また、名張で生産されている商品を販売する「ファミリーセール」では、丸富商会が革小物やかばんを、エミリオ・ロバがアートフラワー製品や花器、花材を、梅澤木材工芸社がまな板やすし桶などの木製品をそれぞれ販売する。本来なら廃棄していた材料を活用するなどSDGsの考え方を生かした商品で、定価の5割から9割引きの価格になるという。

SDGs取り組み紹介

木材のように印刷したテープに乗る人(菊水テープのトリックアート)

 この他、菊水テープはご当地キャラクターの「ひやわん」をデザインしたオリジナル紙テープを製作し、カプセルトイで取り出す無料ゲームで楽しませる。また、ひやわんとのじゃんけんに勝てば、ノーベル製菓提供のキャンディーをプレゼントする。賛急屋は菓子を、名張育成会は手作りパンなどを販売する。

 参加企業の一つ、コクヨの山川裕生さんは「企業向けの事務机を生産している三重工場にとって、お客さまと直接触れ合える機会は貴重で、非常に楽しみ」、菊水テープの高山進吾さんは「脱プラスチックが叫ばれる中、再生可能資源の紙、天然由来の粘着剤を使用したテープが注目されている。そうした商品を通して、SDGsの取り組みをPRしたい」と話す。

 エミリオ・ロバの奥田知久さんは「名張にはクオリティーの高い商品を作る会社が多く存在することを地元の方にしっかりアピールしたい。1日限定で楽しさいっぱいのイベント。ご家族連れで来場を」と呼び掛けている。

 イベントの問い合わせはエミリオ・ロバ(0595・28・4273)、または奥田さん(t_okuda@emilio-robba.com)まで。

2023年9月23日付852号4面から

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