【桔梗まつりに向けて練習に励む生徒たち=名張市桔梗が丘】

 英心高校桔梗が丘校(三重県名張市桔梗が丘1番町)で9月初旬、三味線を軽快に弾いている皆さん。10月14日に開催される地域挙げての「桔梗まつり」に出演するため、自主練習を重ねている。

 同校は昨年4月に開校し、全校生徒94人が通信制課程で学んでいる。生徒の興味や得意分野を極める「探究コース」があり、料理や音楽、スポーツなど多くの自主サークルが活動している。三味線もその一つで、小学4年から個人レッスンに通っている梅本心咲さん(1年)が呼び掛け、各学年から8人が集まった。

 指導するのは、梅本さんの講師でもある日本民謡和泉会の谷本善聖さん(同市さつき台)で、今年6月から月2回、約2時間稽古している。三味線はもとより、楽器そのものに触れるのが初めてという生徒も多いが、夏休みにも集まり、梅本さんが中心になって約2時間、集中的に練習した。1年の白井伸和さんは「指の使い方など難しいが、弾くこと自体が楽しい」と話す。

 谷本さんは「発表するという共通の目標があるため非常に熱心で、上達の早さには驚いている。三味線を楽しむ若い人が増えることはうれしい」と手応えを感じている。

 森祐生教諭は「三味線など和の文化を残すことは非常に大事だと思う。地域との交流を掲げる当校で、生徒の活動成果を地域の皆さんに発表できる機会を頂いたことに感謝している」と話していた。

 桔梗まつりは午前11時から同校グラウンドと体育館で開催。三味線サークルの発表は同11時40分からで、「ソーラン節」と「斎太郎節」を予定している。

2023年9月23日付852号20面から

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